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社会貢献活動ニュース
2016年9月12日
被災地におけるボランティア活動報告(平成28年9月8日)
 9月8日、今回で7回目となる「平成28年熊本地震」復興支援ボランティア活動を、日本財団・黒澤シニアマネージャーによるコーディネートの下、益城町において上瀧会長をはじめ、福岡女子競走出場選手・福岡支部を中心に選手14名(選手12名、職員2名)また2日前から現地入りしている登録番号3474松瀬弘美選手(静岡)と30名を超える学生ボランティアと一緒に行いました。
example1 作業は、3班に分かれ活動を行いました。1班は倒壊した地蔵堂において、仏像や宝具などを搬出する作業を行いました。地蔵堂には一体の閻魔さん、二体の地蔵さんが祀られており前日までに三体とも搬出していましたが、一体の地蔵さんの顔と閻魔さんの手が見つかっておらず、あると思われる所は屋根で押しつぶされていました。はじめに屋根を解体して、その後柱などの瓦礫を取り除き捜索しました。
example1 皆、泥まみれになりながら捜索した結果、まず閻魔さんの手を発見でき、続いて地蔵さんの顔も見つかり参加者全員が歓喜にわき、経験豊富な現場リーダーの知恵と経験に加え選手たちと学生ボランティアのチームワークのフットワークが見事にかみ合い、事前に依頼主からヒアリングしていたニーズ以上に様々な物を搬出することができました。
example1 もう1班は屋根の修繕作業を行いました。割れた瓦が滑り落ちてくる危険性と雨風を避けるため、屋根をブルーシートで覆い、その上に土嚢を置いて固定していますが、震災から約5ヶ月が経過しているためブルーシートおよび土嚢が劣化していたり、余震や台風の影響によって新たに瓦が割れていたり、再び土嚢が屋根から滑り落ちそうな状況でした。そこで、割れた瓦を屋根から取り外し、外した箇所をブルーシートで覆い、土嚢で固定しました。また、土嚢の中身が瓦のものもあり落下した場合は非常に危険なため、土の土嚢に入れ替えました。選手達は出来あがった屋根をみて非常に達成感のある様子でした。
example1   もう1班は、倒壊した家屋の屋根から瓦を取り外す作業を行いました。この家屋は明治時代に建てられており、倒壊した家屋から家具などを搬出する際に、屋根が崩れないよう瓦を取り外す必要があります。瓦は一枚一枚屋根に釘打ちされていることもあるので、まずは屋根にのぼり瓦をはずし、手でリレーしながらコンバッグと呼ばれる袋に詰めていきますが、瓦は想像以上に重く、枚数も多かったので大変な力作業となりました。次に瓦を取り除いた屋根を掃除し、それから改質アスファルトルーフィング(水漏れのしないシート)を貼り付け、その上からブルーシートをかぶせてそれを固定するために添え木で屋根に打ち付けて最後に土嚢で固定しました。
 当日は気温30度を超える日差しの強い中での作業となりましたが、多くの学生たちと作業を一緒に行い、終了後には互いに労う大きな声が飛び交いました。
example1 上瀧会長からは「活動に参加する度に、被害の大きさを実感する。現在も被災している人がいるので、この震災を風化させないよう今後も支援していきたい」、活動に参加した日高逸子選手からは「まだまだ復興には時間がかかる。今後も継続してボランティア活動を行い、被災地の力になりたい」など声が聞かれました。