ホーム > 社会貢献活動 >被災地におけるボランティア活動報告(令和元年9月19・20日)
社会貢献活動ニュース
2019年9月24日
被災地におけるボランティア活動報告(令和元年9月19・20日)
 9月19日・20日の2日間、日本モーターボート選手会九州地区所属のボートレーサー19名と、公益社団法人日本モーターボート選手会 上瀧和則会長および事務局6名が、日本財団・黒澤アドバイザーによるコーディネートの下、「令和元年8月九州北部豪雨」により被害を受けた佐賀県においてボランティア活動を行いました。
example1  この豪雨は、中国大陸上空の低気圧・フィリピンで発生した台風12号・南方からの太平洋高気圧の3つの気象要因が重なり、九州北部の秋雨前線に大量の湿気を含んだ暖気が流入したことで発生しました。その雨量は、8月28日を中心に、長崎県から佐賀県、福岡県にかけ、各地で観測史上1位の記録を更新するほどでした。この大雨により河川の氾濫や土砂崩れが発生し、同地域では死者4名、重傷者1名の犠牲者が出ました。また、9月19日時点で5,679軒の家屋に被害が出ており、77名の住民が自宅に帰れずに避難所で過ごしています。
example1  19日、9月中旬を過ぎたものの未だ残暑が厳しい中、朝から作業が始まりました。この日は、民家に面している崖の土砂崩れ防止用ブルーシートを張り替える班、浸水した家屋の外壁を剥がす班、同様に床を剥がす班、床下の水や土砂を清掃し消毒する班の、合計四班に分かれて作業を行いました。
example1  20日は19日に比べ過ごしやすい気候の中、三班に分かれて活動に取り組みました。主に前日と同じく家屋の床を剥がす作業、床や壁を剥がした後の骨組みを清掃する作業、そして家屋に流れ込んだ油を落とす作業を行いました。
 今回ボランティア活動を行った地域のひとつである佐賀県杵島郡大町町では、浸水により工場から国内最大規模である約5万リットルの油が周辺地域に流出しました。農業・漁業への甚大な被害が懸念されているほか、住民の健康への影響が不安視されており、一刻も早く油を除去することが求められています。この作業を担当した選手達は、不快な臭いに耐えながらも手際よく清掃を行っていました。
 両日ともに、足元が悪かったり家屋の中であったりと重機の使用ができない現場に入り、人の手で行わなければならない作業を行いました。しかし選手達が全身泥にまみれながらも1つ1つの作業を丁寧にこなしたことで、地道ながらも着実に復興の一歩をたどることができ、地元関係者から感謝の言葉をいただきました。
 ボランティアに参加した選手達からは「この豪雨によって同じ支部の仲間も被害に遭い、初めて災害を他人事でなく身近に感じました。少しでも早い復興のため、被災地の皆さんの力になれればと思っています」、「近年災害が全国各地で続いていますが、こういう時こそ人と人との助け合いが大切だと思います。また参加します」等の感想が聞かれました。
example1