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社会貢献活動ニュース
2019年12月2日
被災地におけるボランティア活動報告(令和元年11月29日)
 11月29日、日本モーターボート選手会群馬支部および埼玉支部所属のボートレーサー11名と、公益社団法人日本モーターボート選手会 鈴木茂正専務理事および事務局3名、総勢15名が「令和元年台風第19号」により被害を受けた栃木県鹿沼市上永野においてボランティア活動を行いました。
 本会は10月から11月にかけて、同市内で4回の復興支援活動を行ってきました。同市は現在ではボランティアの参加受け入れを土日に限定しており、復興が着実に進んでいることが感じられます。
 とはいえ、数こそ減りましたが、まだまだ人の手を必要とする住宅は残っています。この日選手会一同の活動場所となった住宅は、近くの川が氾濫したため押し寄せた土砂で庭が埋め尽くされ、その高さは20cmから30cmに及びました。幸いなことに浸水は床下までで止まったため、居住スペースへの被害は少なくて済みましたが、優先度の落ちる庭の片づけは進んでおらず、台風の被害に遭ってから未だ手つかずのままになっていました。
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example1  風はなく日差しもあるものの、既に真冬の到来を感じさ せる寒さの中、選手会一同は泥や土砂を掻き出す作業に入りました。掻き出した泥は土のう袋に入れられ、以後の被害を防ぐために土手として低い部分や崩れた箇所に積み重ねられます。また、イノシシによる被害を抑える為の柵の補強としても使用しました。鹿沼市内でのボランティアに複数回参加している選手も多数いるためか、作業は和やかに、また手際よく進んでいきました。活動開始時には全てが土に覆われていた庭も、活動時間が終わる頃には一部のみですが元の姿を取り戻すことができ、掻き出した泥を入れた土のう袋は約2,200個になり、用意されていた分全てが無くなりました。住人の方からは「こんなに熱心にしていただいたこと、一生忘れません。これからもボートレースを応援します。」と感謝されると同時に、たいそう驚かれました。
 今年の9月にボートレーサー養成所を卒業し、11月にデビューを迎えた第125期の柴田愛梨選手は、5回のボランティア活動のうち4回に参加しました。柴田選手は4回の活動を振り返り、「ニュースの映像で台風の恐ろしさや被災地域の大変さを知っているつもりでいましたが、初めて活動に参加した時に被害状況を見て、考え方が全く変わりました。実際に訪れた被災地域は自分の想像以上で、何とかしてあげたいと心から思いました。自分1人ではあまり力になれないけれど、こうして選手みんなの力が集まれば被災地域の助けになれるので、これからも可能な限り参加したいです。」と述べていました。
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